万葉集を詠む
1月11日(日)、奈良公園バスターミナルレクチャーホールで行われた、映像作家保山耕一氏の作品上映会で、万葉集から六首、朗読する。
この季節にふさわしいように「月」「お正月」「雪」という三つのテーマを選び、それぞれ二首ずつ私の好きな歌を選んだ。厳選するのはなかなか難しかったが、それ以上に今回悩みぬいたのは、読み方。ディレクターより、新春にふさわしく、皇居での歌会始の儀のような読み方はどうか?…という提案があったのだ。
早速聞いてみるが、男性的な力強い読み方。
最初はまねてやってみたが、やはり何かが違う…女性らしい読み方があるのではないかと前夜まで試行錯誤し、この読み方がお客様に受け入れられるのだろうか?と不安いっぱいではあったが、保山氏が、「上本さんにしかできない朗読、上本ワールドを目指してください!」という言葉を励みに、「評価を気にせず、自分の詠みを!」と決め、あとは没入して朗詠した。
崗本先生の感想が後押ししてくださったおかげもあろうが、お客様の反応も良く、やり切った感を感じた仕事であった。「上手な朗読」とはまた一味違った「朗詠」。
お客様の一人が、目で読むだけではなく、音で読む、楽しむということを実感しました!というお言葉は、何よりもうれしい一言だった。
2026/1/12